ワンにゃんボヤッキー☆

ワン'sと猫'sとのまったりLIFEときどきボヤキ

初盆

 雲一つない青空、ビリビリマークのお天気マークと同じ、肌にじりじりくる日差し、なんて暑い夏なんだ。

 こんな日は、のんびりとクーラーきんきんの部屋でゆっくりしていたかったが、今日は昨年亡くなった祖母の初盆だった。

 祖母は母が高校生の頃に夫に先立たれ、残された義父母と娘2人を農業をしながら育てた苦労人だった。
 毎日毎日暑かろうが寒かろうが畑仕事をしていたので、畑には草1本生えていなかったし、祖母のつくる野菜は、とてもきれいで見事なものだった。
 
 小さいころから同じ敷地内に住んでいたので、子どもの頃から祖母の育てた野菜を好きなだけ食べられたわけだが、当時そのありがたみがわかるはずもなく、最近になって父が家庭菜園で育てた不格好なきゅうりやトマト、ナスを見ては、祖母の野菜は素晴らしかったなと懐かしく思い出している。お父さん、ごめんね。

 祖母は体は丈夫だったけれど、晩年は認知症を患っていたので、いろいろと大変な時期も続いた。でも、お通夜やお葬式で親戚と思い出話をしたり、祖母の若い頃からのたくさんの写真を収めたアルバムを眺めたり、遺品を整理したりしていると、不思議とそのつらい記憶は薄れていって、今は、祖母が元気で一生懸命働いていた立派な姿が心に残っている。

 本当は、初盆祭と一年祭はもっと盛大にする方が良いのだけど、今年はコロナの影響もあって家族だけで神事を静かに執り行った。

 祖母は節約家で質素な生活を心がけていた人だったので、「よしよし、それでいいんだよ。」と許してくれるだろうと思う。
 
 
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