これって卒婚?!
正直なところ、私たち夫婦は子どもがいないので、早くから熟年夫婦の趣であったことは確かだけれど、 連れ添って20年、それなりに楽しくやってきた。子どものように犬や猫たちを育て、毎日一緒にご飯を食べ、同じ部屋で眠り、ここ数年は共通の趣味となったキャンプを楽しんだりして、幸せな日々だったと思う。
私は先のことをいろいろ考えるタチなので、日頃から冗談ぽくではあるが、もし親の介護が必要になったら、それぞれの実家でそれぞれの親の面倒を看ようという話をしていた。私たちにとっても、親にとってもそれが一番気楽でいいよね、ということで。
それがこんなに早く現実になろうとは・・・
昨年9月に義父の下半身が突然動かなくなって、しばらく入院治療していたのだが、12月からたまたま仕事を辞めていた夫が実家に帰って、自宅療養することになった。
頭で考えれば、それが一番良い選択肢だと分かっているのだが、心は案外そうはいかなくて、今思えば、年末にでた蕁麻疹はそういう諸々の心労からくるストレスも原因だったのではないかと思う。
これから何年続くかわからないし、車で1時間もかからない距離ではあるけれど、離れて暮らすことがこんなに寂しいなんて。毎日そんなに会話が弾んでいたわけではないけれど、いつでも話したいときに話せる距離にいる、いびきがうるさかろうが隣に寝ている誰かがいるということに、こんなに支えられていたなんてと思う。
といわけで、いろいろ自分の気持ちとか今後の生活のこととかに向き合いながらこの3か月過ごしてきた。まだ寂しい気持ちはあるものの、心の整理はつきつつある。
実際、夫がいないと食事の支度が簡単で済むし、自分のペースでひとり時間が過ごせるので、本当に楽だ。一人に慣れて、寂しく感じなくなってきたら、友達みたいに時々会うくらいの方がいいのかもしれない。
ケセラセラ~♪ なるようになる~♪
このまま卒婚ってことになるかもしれないけど、それはそれで良しとしよう。